肺ドック
肺ドックとは
肺の病気やリスクを知る為の検査に特化した専用ドックです。
日本男性の死亡率第1位のがん、そして日本女性の死亡率第2位のがん、それが肺がんです。
胸部X線(レントゲン)検査では、心臓・肝臓・大血管の陰に隠れた、肺がんは発見困難です。胸部X線では、約30%の肺がんが見落とされる、そして2㎝未満の早期肺がんは約79%が見落とされる、という報告があります。
そこで、肺を5mm刻みに輪切りにして映し出す肺CT検査がお勧めです。肺CT検査による肺がん発見率は胸部X線の8倍、そして2㎝未満の早期肺がん発見率は5倍、という報告もあります。
部位ごとのがんの死亡率
がんの部位ごとの死亡率を比較すると、肺がんの死亡率は非常に高いことが分かります。これは、肺がんが早期に発見されにくく、進行が速いためです。特に喫煙者や受動喫煙者はリスクが高く、定期的な検診が重要です。肺がんは他のがんと比べても治療が難しく、早期発見が生存率を大きく左右します。健康を守るために、肺ドックなどの検診を受けることが推奨されます。
男性 年次別推移(男性人口10万対)
女性 年次別推移(女性人口10万対)
がん死亡数の順位(2022年)
肺ドックで発見できる症状
- 肺がん
- 肺結核
- 肺炎後の炎症性変化
- 肺気腫
これらが気になる方に肺ドックがおすすめです!
喫煙歴が長い方・ 特に喫煙係数(1日の喫煙本数×年数)が400以上の方
長期間の喫煙歴がある方、特に喫煙係数が400以上の方には、肺ドックを強くお勧めします。喫煙は肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)のリスクを大幅に高めます。
咳や痰が出やすい方
咳や痰が頻繁に出る方には、肺ドックを受けることをお勧めします。これらの症状は、肺の健康状態に問題がある可能性を示しています。肺ドックでは、肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの疾患を早期に発見し、適切な治療を受けることで症状の改善や進行の予防が期待できます。
同居者にヘビースモーカーがいる方
受動喫煙は、肺がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などのリスクを高めるため、早期発見が重要です。肺ドックでは、これらの疾患を早期に発見し、適切な治療を受けることで健康を守ることができます。
両親、祖父母、兄弟姉妹、叔父叔母に肺がん既往の方がいる方
ご家族に肺がんの既往歴がある方は、肺がんのリスクが高まることが知られています。早期発見は治療の成功率を高め、健康を守るために重要です。