全身がん検査(DWIBS)
DWIBS(ドゥイブス)とは
MRIを用いた、がん細胞の検出を目的にした検査です。
正常の細胞と悪性の細胞の密度の違いに注目し、細胞間の水の動きの違いによって「がん」を探します。ドゥイブスは、ほぼ全身(頸部〜胸部/腹部/骨盤)のがんリスクを、1度の撮影で調べられるMRI検査です。
全身がん検診
DWIBS検査とPET-CT検査の違いは?
今まで人間ドックで全身のがんを検査するのはPET-CTが主流でした。
しかし、PET-CTが放射性医薬品を使用して検査するのに対して、DWIBS検査ではMRIを使用し磁力によって病変を検出します。
PET-CTと比較して被ばくがないのが特徴です。当院はMRIでのDWIBSを採用しております。
DWIBSとPET-CTの特徴比較
DWIBS | PET-CT | |
---|---|---|
医療被ばく | なし | 放射性薬剤とCTによる被ばく |
薬剤・注射 | なし | 放射性薬剤を静脈注射 |
検査時間 | 30分 | 注射を含めて3時間程度 |
食事制限 | 検査3時間前まで(推奨) | 検査前絶食あり |
検査後処置 | なし | 30分~1時間程度待機 |
糖尿病・腎機能が悪い方 | 検査可能 | 検査できない場合がある |
体内金属のある方 | 検査できない場合がある | 検査可能 |
こんな方におすすめ
- がん検診を1度に受診したい方
- がんの術後で再発などのチェックを行いたい方
- 検査に伴う「痛み」や「被曝」が気になる方
DWIBSを受ければ他のがん検診は受けなくても良いですか?
どの画像検査も同じですが、「今回撮影した画像上は異常ない」ということで、全てがんリスクを否定しているわけではありません。
また、画像検査には検査方法によって検出に向いているがん、向いていないがんがあります。
DWIBSとPET-CTのがん検査比較
DWIBS検査は呼吸器(肺等)や消化管(胃/大腸)のがんの検出は、やや苦手です。
:可能 :不向き :不可
DWIBS | PET-CT | |
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肺 | ||
消化管 | ||
腎臓 | ||
肝臓 | ||
胆嚢胆管 | ||
乳房 | ||
悪性リンパ | ||
前立腺 | ||
膀胱 | ||
甲状腺 | ||
骨転移 |