千葉県⼋千代市の総合診療・救急診療 やちよ総合診療クリニック

院長ブログ

2024.03.01

院長の沖です。今回のブログは少し長めです。お読み頂けたら光栄です。
実は、2024年2月24日、三田にある弘法寺で得度を受けました。

弘法寺では仏道学院という学校があります。昨年その門をたたき、仏道を学んできました。

https://koboji.jp/lecture-enjoy/butsugaku

得度とは、仏教において僧侶としての道を歩むための初歩的な儀式です。この儀式を通じて、個人は出家し、仏教の教えを学び、実践することを誓います。得度は、心身を浄化し、精神的な成長を目指す第一歩とされています。

今回、得度に至った思いを書きたいと思います。

　医師として仏教でいうところの四苦（生老病死）については毎日のように考え、悩んでおります。四苦を解決するために医師になり、それを解決できれば人は幸せになると考えておりました。しかし、それは大きな誤りであり、四苦を取り除くだけではより良い人生を歩むことは出来ないと気づきました。　

　私も人間として様々な苦しみを持っております。自分自身もより良い人生を歩むためには仏道の教えが必要と考え仏道学院の門をたたきました。

①仏道学院で学び、気づいたこと

　仏道学院の中で学び、気づいたことはたくさんあります。特に印象深かった学びは「対機説法」です。誰かに相談を受けた時、私は今まで自分が正しく、自分の言う通りにすればよい人生が歩めると信じておりました。しかし、自分の考え、言動がすべての人が出来るわけではなく、人によって、その能力や素質、或いは環境や思想といった違いがあり、その人の機に応じて、臨機応変に説法の仕方を変える事が大事であると学びました。これは私の中では大きな気づきと学びになりました。

　医師としても「対機説法」をしっかりと学び、習得したいと思っております。まだまだ、不十分ではありますが、これからも深く学び続ける事が必要だと思っております。

　自分はバックパック旅行が好きでした。中国、インド、チベット、中近東、南米、アフリカ・・　様々な国、人種、文化と触れ合ってきました。宗教について、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教とその地域での宗教に触れてきました。自分の宗教を問われたとき、「I'm a Buddhist」と答えておりました。しかし、自分が本当に仏教徒であるのか。いつも疑問に思っておりました。

　仏道学院に入ったことによって、宗教というものを少しだけですが理解することが出来ました。人間は論理だけではなく、感情の生き物といわれます。つい最近まで、この事実を理解できませんでした。仏道学院だけの学びではないのですが、人間は感情、思い込み、考え方、脳の使い方で人生が大きく変わるのだと思います。宗教教育というものは日本では希薄ですが、今後の日本のために、宗教を学ぶことは必要だと思います。この事も大きな気づきとなりました。

②私のこれまでの人生を振り返って

　人生において大切な事は①「経済」、②「健康」、③「愛情」、④「精神」を充実させる事だと思っております。「愛情」とは人との関係をより良いものにし、家族、友人と仲良くする事であり、「精神」とは、人に貢献できる人間となり、徳のある人間となるために学び続ける事だと思っております。「愛情」、「精神」において、仏教の考えは不可欠であると考えます。充実した人生、「あ～十分生きた、良い人生だった！」と言いながら人生を終わらせたいと思っております。
③これから私が実現したい夢

１：悩み、苦しみを取り除ける人になりたいです。妻、子供たち、母、義理の両親、スタッフ、友人。苦しんでいる人、すべての人が幸せな人生を歩めるように努力を続けたいです。

２：学び続けます。学び続ける事の大切さ、成長が大事である事を引き続きみんなに説き続けたい。

３：家族が幸せになるために全力を注ぎたい。家族が望んでいる事を常に考え、理解し、それぞれが自立した人間になるように家族全員、みんなで前に進んでいきたいです。

４：実母、義理の両親が幸せに生きるサポートをしたい。残された時間はわずかであり、大事にしていきたいです。

５：友人とも良い関係を継続していきたい。現在の高校時代の友人と引き続き良い関係を継続し、困ったことがあれば助け合いたいです。

６：自分については、これからも「健康」、「精神」を充実させたいと思っております。そのために様々な事にチャレンジし、成長していきたいです。具体的にはフルマラソン完走、アイアンマンレース完走し、北極、南極大陸、ガラパゴス諸島に行きたいと思っております。最終的に「宇宙旅行」に行きたいです。

７：院長として、医師として病気で困っている人たち、四苦（生老病死）を出来る限り取り除きたいです。現在の「やちよ総合診療クリニック」を八千代市で、地域で成長し続けるクリニックとして存続させたいです。

　最後に、仏道学院はいわゆる宗教学の学びではありませんでした。もちろん宗教的な話、お釈迦様の教えを学びましたが、仏道学院の学びは、小田先生（弘法寺館長）の人生観、より良く生きていくための指南塾だと思いました。今まで様々な人、新興宗教の人の話を聞きましたが、残念ながら心に響きませんでした。小田先生から学びを得る機会を与えてくれた弘法寺、仏道学院には感謝の念が堪えません。引き続き仏教を学び続けたいと思っております。

これからも引き続き、よい医療を皆さんに届けるために日々精進していきたいです。

どうぞよろしくお願い致します。